長野奥村製作所のシゴト

100年残る建物を内から支える

わたしたち長野奥村製作所は鉄骨加工を専門とする職人集団です。
構造の建物の柱（はしら）や梁（はり）を中心とする【建設用鉄骨製品】ならびに鉄骨階段、手すり、各種金属枠、継手などの【建築金物】の設計・製作をおこなっています。

鉄骨や各種金物は、完成した建物の外からは見えにくいもの。けれど建物のカタチ、強度、安全性、設計意図に沿った外観・内観などが保たれるのは、鉄骨・金物があってこそ。しかも鉄骨に関しては「Mグレード」という、この先50年、100年、200年残っていく建物を、内側から支えるのがわたしたちのシゴトです。

マジメ、地道でいいじゃないか！

建設業のなかでは地味で裏方的ですが、わたしたちはこのシゴトに誇りを感じています。鉄骨加工の職人として、お客様のご期待やご要望に応えるいい鉄骨、いい金物をマジメに、地道に作ることが、いい建物を造ることにつながるからです。そしてそのマジメさ、地道さが精度の高いシゴトには不可欠なのです。

目立つことや華やかな活動がもてはやされる時代ですが、あえてマジメ、地道でいいじゃないか！　と、わたしたちは思います。派手さより、自分らしい【いいシゴト】を追求する職人たちが汗を流す、そんなカッコよさ、骨太さがここにはあるのです。

一点一点がオーダーメイド

建物に関する鉄骨は、建物の大きさ、環境、使われる場所などによって大きく変わります。そのため一点一点がオーダーメイド。切る、穴を空ける、塗装する、磨く、組み立てる、溶接するといった工程が、一点一点に求められる強度、品質、精度に合わせ、職人の手とマシンによって進められていきます。

つまり、職人一人ひとりの経験、技術、感覚などが生かされるということ。社員は技術者として、自分の力量や成長を実感しながらシゴトができるのです。作業の安全性や生産スピードを高める装置・設備が充実していますが、それらを適切に操作するのも職人のシゴト。一点一点がオーダーメイドなので、大量生産の自動化工場とは大違いの職人ワザが発揮されます。

「人と違うことをしたい」「職人として成長したい」「AIにはマネのできない技術を身につけたい」と考える人にとって、「おもしろい！」と実感できるシゴトが待っています。ただし、「一人前」になるには経験と時間が不可欠。その過程もシゴトを通じて体感できるでしょう。

鉄骨・建設金物のプロになる

長野奥村製作所の技術者が実際に取り組んでいるシゴトを紹介します。プロの職人とマシンのコラボレーションで、使われる場所に最適ないい鉄骨や建築金物が作り出されます。

設計・加工図作成

専用のCADを使い、お客様の要望に基づいた鉄骨加工図、工場加工図等を作成します。

品質管理・社内検査

届いた材料が発注通りの規格か確認します。
一点一点がオーダーメイドの鉄骨・金物のため、全数検査により製品精度を確認し、お客様の信頼にこたえています。

一次加工

様々な鉄骨加工専門のマシンを駆使し、材料の切断、穴あけ・ショットブラスト・開先加工などを行なう工程です。

組立・溶接

一次加工をおこなったH鋼やプレート（鋼板）を工場加工に従って、組立作業を行います。よい溶接が鉄骨製品の強度・精度を作り出すため、溶接技術者の腕の見せどころです。

仕上げ塗装

溶接時の付着物や鉄骨の錆を落とす下地処理の後、錆止め塗装を行います。製品の美しさと品質を保つ重要な仕上げ作業です。

出荷

完成した製品をトレーラートラックに積み込んで現場へ向けて出荷します。
出荷もれが無いように出荷チェックを確実に行い、運転手さんとの共同作業で安全に現場まで製品を送り届けるように積込荷締作業を行います。